保科昌彦「オリフィス」2005年12月07日 05:40

2005年12月6日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

ホラー刑事もの。 主人公の刑事が迷い込んだバーの地下には人々の生命の砂時計が並んでいました。 自分が担当した事件の犯人を殺そうとして落とした砂時計、しかしそれは同姓同名の他人の砂時計でした。 そして奇怪な事件が起こり始めます。

文章にクセがなくとても読み易いです。 話に引き込む力もあります。 ただ、何となく後には残らなです。

あせごのまん「余はいかにして服部ヒロシとなりしか」2005年12月10日 21:34

2005年12月10日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

角川の日本ホラー小説大賞の第12回(2005年度)短編賞受賞作です。

表題の「余はいかにして服部ヒロシとなりしか」はあやうい世界を描いています。 あやうい主人公にあやうい価値観にあやうい文体。 夢を見ている感じと言ったらいいんでしょうか? 夢を見ていると知らない人のハズだったのに知ってると言われればそうだったような気がする、始めての場所のハズなのに違うと言われればそれが夢の中での現実にすり替わって行く、そう言う面白さに溢れています。 そのあやうい世界の中で唯一埃だらけのお湯の入ってないお風呂に入るのが変だと感じるのですが、そのお風呂はまた・・・ 結局主人公はこの世界から抜け出す事が出来ずにお話は終わってしまうので何となくオチがあったのかなかったのか?と言う感じですが、あくまでも過程を楽しむお話だと思います。

「浅水瀬」はこの本の中では一番面白かったです。 バイク事故で重傷を負った身動きの出来ない主人公の回りに救助を待つ間付き添ってくれる人が一人また一人と増えて来ては怪談を語ると言うお話です。

他に「克美さんがいる」民話風の「あせごのまん」が収録。

福澤徹三「再生ボタン」2005年12月10日 22:04

2005年9月24日(読み終わった日にち)星4つ(全5つ中)

いわゆる怪談物の短編集です。 しかし、この人の書く物には何か祖母の家の古い仏壇の引き出しの奥を 覗いてしまった時のような雰囲気があります。 陰湿な気配の漂う正当派ジャパニーズホラーのすばらしい書き手です。

福澤徹三「怪の標本」2005年12月10日 22:11

2005年11月1日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

この人は文章が上手いですね。 夜中に何となく読み始めて一気に明け方までかかって読んでしまいました。 それから寝たのですが何度も本の中に出て来たお話が夢に出て来てうなされて 起きました。 この人の小説は何て後味が悪いんでしょう。 ああ、ホラー小説の後味の悪さってのは褒めているんですからね。

作者の以前の職業が私と同じと言う事もあって業界の事、よくわかってるなと 妙な親近感も持ってしまいました。

福澤徹三「怪を訊く日々」2005年12月10日 22:17

2005年11月26日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

新耳袋に近い感じの怪談集です。 面白いのですが、別にこの人が書かなくっても?と、ちょっと疑問。

福澤徹三「亡者の家」2005年12月10日 22:21

2005年11月2日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

サラ金に勤める主人公が遭遇するホラーな出来事です。 「火車」のホラー版のような感じかなぁ?

貴志祐介「天使の囀り」2005年12月10日 22:25

2005年11月4日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

文句なく面白いエンターテイメント! アマゾン調査隊に参加した人達が次々と死んで行く。 いったい何が・・?

福澤徹三「死小説」2005年12月13日 04:54

2005年12月12日(読み終えた日にち)星3つ(星5つ中)

相変わらずサラサラッと読めてしまいました。 それだけ読み易い文体と言う事です。

ホラー短編集。

「憎悪の転生」癌でいざ死にかけた主人公の魂が体を離れ自宅に戻ってみると奥さんは浮気の真っ最中だった・・と言うお話;^^;)

「屍の宿」ひなびた温泉旅館に泊まりに行った不倫関係の主人公達。 その部屋で出会ったものは・・・

「黒い子供」介護用品の会社に勤める主人公、黒い子供の霊がついたベッドに眠るとみんなおかしくなって行く、と言うお話。

「夜伽」そりゃあ、憑いて来るでしょう・・と言うお話;^^;)

「降神」神が降りて来たといわれる神社の跡に建てられたマンションに住む主人公。 夜中に屋上で一人で飲んでいると不思議な光が降りて来る。 また理不尽な仕事の話が出て来ます;^^;)ふええ私だって今だって毎日コレよ。 みんながんばろうね0;--;)

石倉昇「一人で強くなる囲碁入門—基本を覚えれば上達が早くなる」2005年12月14日 06:27

石倉先生の本はどれも解り易い。 基礎が大事。

石倉昇「実戦で強くなる囲碁入門—手筋を覚えればさらに上達する」2005年12月14日 06:30

手筋をシッカリ覚えれば、そりゃ強くなるだろうよ・・・