遠藤徹「姉飼」 ― 2006年12月01日 01:50
2006年11月30日(読み終えた日にち)星4つ(全5つ中)
短編4つが収められている。 どれも、猟奇的なお話でホラーと言うよりはSMかぁ? ポルノが耽美的な芸術にまで昇華されるにはまだまだ力不足。 でも、趣味は悪くないしそれなりに面白いので星4つ。
高橋葉介「夢幻紳士 幻想篇」 ― 2006年12月04日 06:07
2006年12月3日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)
昔、大好きだった高橋葉介が新作を描いているらしいのを知ってちょっと一冊買ってみた。 相変わらず世界観や絵は魅力的なのだけど、う〜ん、ストーリーが今ひとつフツーかも。 もう少し凝ったストーリーが読みたいなぁ。 他の新作も買うかどうかは微妙。
平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」 ― 2006年12月13日 04:37
2006年12月13日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)
最初に読んだこの人の本は都市伝説的な怖い話だったと思う。 その時は興味本位のお話を書く人なんだなぁぐらいにしか思わなかった。 文章や構成もとりたてて上手いとも感じなかったし。 しかし、「メルキオールの惨劇」を読んだ時にちょっくらおっ!?と、思って、コレを読んで、もう脱帽!! この人、もしかしてすご〜く上手くなっちゃったんじゃない? コレ、凄いよ、面白いよ。 話の内容も構成もアイデアも文章も脱帽です。 もう絶対次回作は買いです!
「すまじき熱帯」の変な日本語に聞こえる外国語には物凄くうけた(^^;) ホラーなんだけど、笑った笑った・・・
井上雅彦/編「進化論」異形コレクション36 ― 2006年12月13日 04:42
2006年12月18日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)
ホラー・アンソロジー
神の右手(藤崎慎吾)/魚舟・獣舟(上田早夕里)/罠の前でひざまずいて(西崎憲)/量子感染(平谷美樹)/娘の望み(八杉将司)/うしろへむかって(井上雅彦)/バード・オブ・プレイ(多岐亡羊)/希望的な怪物Hopeful Monster(小中千昭)/読むべからず(飛鳥部勝則)/ランチュウの誕生(牧野修)/この島にて(朝松健)/書樓飯店(蒼柳晋)/貂の女伯爵、万年城を攻略す(谷口裕貴)/個体発生は系統発生を繰り返す(竹本健治)/ヤープ(平山夢明)/楽園の杭(野尻抱介)/逆行進化(堀晃)/おもかげレガシー(梶尾真治)
ホラーかなぁ?SFかなぁ?SFのような気がするなぁ、ま、クロスオーバーって事で・・ 粒ぞろいでゾクゾクしますね。 どれもハズレなしでした、すばらしい。
山田正紀「神狩り」 ― 2006年12月13日 04:57
2006年 月 日(読み終えた日にち)星4つ(全5つ中)
話の作りそのものは面白くって引き込まれるんだけど、製作年月日が古いせいか?論理的な根拠となる科学的事実が古い(^^;)まあ、これは仕方ないとしても主人公が神の実在を信じる根拠が変!! でも、全体としては面白かったので星4つ。
三木孝祐「本当にあった呪いの話」 ― 2006年12月15日 03:38
2006年12月14日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)
だいぶ前に本文は読み終えていたのだけど、巻末の現代につたわる陰陽道ポイントと言う陰陽道の観光ガイドみたいのを読むのが途中になったままだった。 このガイドによるとうちのそばにもそう言うのがあるらしい・・・
あ、なんかタイトルは子供向けの本当にあった怖い話!みたいな感じでな〜んだかなぁなんだけど、内容はちゃんとした(?)陰陽道の呪術の話です。 ちゃんと大人向けですから(^^;)
井上雅彦 編「時間怪談」異形コレクション10 ― 2006年12月23日 05:13
2006年12月22日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)
春よ、こい(恩田陸)/家の中(西沢保彦)/石女の母(山下定)/墓碑銘(倉阪鬼一郎)/後生車(早見裕司)/血脈(北原尚彦)/カフェ「水族館」(速瀬れい)/「俊寛」抄―世阿弥という名の獄(朝松健)/DRAIN(籬讒贓)/むかしむかしこわい未来がありました(竹内志麻子)/こま(皆川博子)/0.03フレームの女(小中千昭)/ベンチ(村田基)/雨の聲(五代ゆう)/歓楽街(中井紀夫)/おもひで女(牧野修)/夏の写真(奥田鉄人)/喜三郎の憂鬱(加門七海)/クロノス(井上雅彦)/家族が消えた(飯野文彦)/塔の中(安土萌)/時縛の人(梶尾真治)/桜、さくら(竹河聖)/踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人(菊地秀行)
これもほぼ全編面白かった。 静かな所でドップリ読み込むとシッカリトリップする。
井上雅彦 編「月の物語」異形コレクション8 ― 2006年12月27日 06:30
2006年12月26日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)
これも面白かった。 このシリーズはハズレなしなのか?
井上雅彦 編「オバケヤシキ」異形コレクション33 ― 2006年12月30日 03:37
2006年12月29日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)
週末の諸問題(西崎憲)/美しい家(加門七海)/ゴルフ場にて(南条竹則)/四(倉阪鬼一郎)/見下ろす家(三津田信三)/お化け屋敷(福沢徹三)/DEATH WISH(小中千昭)/マヨヒガ(樋口明雄)/世界のどこかで(安土萌)/屍衣館怪異譚(北原尚彦)/テロリスト(山下定)/暴君(桜庭一樹)/ロコ、思うままに(大槻ケンヂ)/昼顔(森真沙子)/彼と屋敷と鳥たち(井上雅彦)/二階の家族(菊地秀行)/邪曲回廊(朝松健)/轆轤首の子供(丸川雄一)
雰囲気は「マヨヒガ」が好き、「屍衣館怪異譚」は猫の話だったのね(^^;)うれしい、SFちっくな「テロリスト」もいい。