井上雅彦 編「GOD」異形コレクション132007年01月03日 03:42

2007年1月1日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

除夜の鐘を聞きながらお風呂の中でコレを読みつつ年を越しました。

その夏のイフゲニア(安土萌)/冷凍みかん(恩田陸)/神様助けて(笹山量子)/遊神女(横田順弥)/神犬(TOMO)/神佑(小中千昭)/茜村より(倉阪鬼一郎)/シャッテンビルト伯爵(小沢章友)/白の果ての扉(竹本健治)/献身(久美沙織)/冥きより(速瀬れい)/奇蹟(篠田真由美)/下水道(北原尚彦)/大黒を探せ!(大場惑)/DOG(竹河聖)/バビロンの雨(早見裕司)/ドギィダギィ(牧野修)/怪獣ジウス(田中啓文)/Day And Night Do Not Love Each Other(エモンド,マーティン)/初恋(田中哲弥)/ゼウスがくれた(山下定)/生け贄(ひかわ玲子)/小さな祠(加門七海)/夢見る天国(井上雅彦)/サラ金から参りました(菊地秀行)

井上雅彦 編「オバケヤシキ」異形コレクション332006年12月30日 03:37

2006年12月29日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

週末の諸問題(西崎憲)/美しい家(加門七海)/ゴルフ場にて(南条竹則)/四(倉阪鬼一郎)/見下ろす家(三津田信三)/お化け屋敷(福沢徹三)/DEATH WISH(小中千昭)/マヨヒガ(樋口明雄)/世界のどこかで(安土萌)/屍衣館怪異譚(北原尚彦)/テロリスト(山下定)/暴君(桜庭一樹)/ロコ、思うままに(大槻ケンヂ)/昼顔(森真沙子)/彼と屋敷と鳥たち(井上雅彦)/二階の家族(菊地秀行)/邪曲回廊(朝松健)/轆轤首の子供(丸川雄一)

雰囲気は「マヨヒガ」が好き、「屍衣館怪異譚」は猫の話だったのね(^^;)うれしい、SFちっくな「テロリスト」もいい。

井上雅彦 編「月の物語」異形コレクション82006年12月27日 06:30

2006年12月26日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

これも面白かった。 このシリーズはハズレなしなのか?

井上雅彦 編「時間怪談」異形コレクション102006年12月23日 05:13

2006年12月22日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

春よ、こい(恩田陸)/家の中(西沢保彦)/石女の母(山下定)/墓碑銘(倉阪鬼一郎)/後生車(早見裕司)/血脈(北原尚彦)/カフェ「水族館」(速瀬れい)/「俊寛」抄―世阿弥という名の獄(朝松健)/DRAIN(籬讒贓)/むかしむかしこわい未来がありました(竹内志麻子)/こま(皆川博子)/0.03フレームの女(小中千昭)/ベンチ(村田基)/雨の聲(五代ゆう)/歓楽街(中井紀夫)/おもひで女(牧野修)/夏の写真(奥田鉄人)/喜三郎の憂鬱(加門七海)/クロノス(井上雅彦)/家族が消えた(飯野文彦)/塔の中(安土萌)/時縛の人(梶尾真治)/桜、さくら(竹河聖)/踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人(菊地秀行)

これもほぼ全編面白かった。 静かな所でドップリ読み込むとシッカリトリップする。

三木孝祐「本当にあった呪いの話」2006年12月15日 03:38

2006年12月14日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

だいぶ前に本文は読み終えていたのだけど、巻末の現代につたわる陰陽道ポイントと言う陰陽道の観光ガイドみたいのを読むのが途中になったままだった。 このガイドによるとうちのそばにもそう言うのがあるらしい・・・

あ、なんかタイトルは子供向けの本当にあった怖い話!みたいな感じでな〜んだかなぁなんだけど、内容はちゃんとした(?)陰陽道の呪術の話です。 ちゃんと大人向けですから(^^;)

平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」2006年12月13日 04:37

2006年12月13日(読み終えた日にち)星5つ(全5つ中)

最初に読んだこの人の本は都市伝説的な怖い話だったと思う。 その時は興味本位のお話を書く人なんだなぁぐらいにしか思わなかった。 文章や構成もとりたてて上手いとも感じなかったし。 しかし、「メルキオールの惨劇」を読んだ時にちょっくらおっ!?と、思って、コレを読んで、もう脱帽!! この人、もしかしてすご〜く上手くなっちゃったんじゃない? コレ、凄いよ、面白いよ。 話の内容も構成もアイデアも文章も脱帽です。 もう絶対次回作は買いです!

「すまじき熱帯」の変な日本語に聞こえる外国語には物凄くうけた(^^;) ホラーなんだけど、笑った笑った・・・

遠藤徹「姉飼」2006年12月01日 01:50

2006年11月30日(読み終えた日にち)星4つ(全5つ中)

短編4つが収められている。 どれも、猟奇的なお話でホラーと言うよりはSMかぁ? ポルノが耽美的な芸術にまで昇華されるにはまだまだ力不足。 でも、趣味は悪くないしそれなりに面白いので星4つ。

ジャック・ケッチャム「隣の家の少女」2006年11月09日 04:14

2006年11月7日(読み終えた日にち)星4つ(全5つ)

物語の出来としては確かに星5つかもしれない。 しかし、内容が凄まじいので完璧に気分悪くなってマイナス1です(--;) 気分悪くなる程凄い出来って事でもあるのだけど。 なんせ、隣の家にひきとられた13歳の少女が折檻されなぶり殺しにされるまでを克明に描いた小説だから。 人間のダークな面を見事に浮かびあがらせています。 特に主人公、彼女を助けようとした唯一の子供なのだけど、その善良さと邪悪さが相まってより凄まじい邪悪さを際立たせているのが見事。

東雅夫 編「黒髪に恨みは深く」2006年10月27日 05:21

2006年8月31日(読み終えた日にち)星3つ(全5つ中)

何人もの作家が黒髪を題材にしたホラーを競うアンソロジー。 一番期待した皆川博子のなんですけど、読み出してみたら、あれ?もうこれって読んだ事あったわ(--;)・・・でした。

桐生祐狩「川を覆う闇」2006年10月23日 02:16

2006年12月9日(読み終えた日にち)星1つ(全5つ中)

以前読んだ「夏の滴」が気持ちは悪いけど、なかなか面白かったのでこの新作も読んでみたが・・・今ひとつ何が言いたいのか? 潔癖性の人間が増えて不潔な物がおしやられて行く世界で不浄なものの逆襲が始まる・・みたいなストーリーではあるのですが。 中世ヨーロッパで清潔の追求を基本理念としながら、迫害によって消滅していた宗教、ドゥーゼ派の復活とか、「世界穢」の概念がちょっと面白かったけど、どうもストーリーに生かされきってない消化不良な感じがいなめません。 汚い物と、言ってもそう言う物を羅列するばっかりで何だか今ひとつ迫って来ないし・・要するに面白くないんだよね(--;)