神林長平「帝王の殻」2006年03月20日 03:11

2006年3月20日(読み終えた日にち)星4つ(全5つ中)

「あなたの魂に安らぎあれ」に続くお話。今回は火星が舞台。火星ではPABと呼ばれる対話式記録装置が主流となっている。PABは主人のすべてを記録し、人格すらも有し主人と対等なまでの存在となっている。そして、このPABを作り出した会社の社長(?)が火星の事実上の支配者となっている。しかし、現社長の2歳半の自閉症気味の息子にこのPABを使いさらに火星に絶対的な支配を施そうとする人格(?)が出現する。

機械と人間の関わりがユニークで面白い。